2010年1月1日金曜日

去った年、来た年

新年明けましておめでとうございます。
今年も宜しくお願いいたします。

本当は年末1/31に去年を振り返りたかったのですが、
一寸気分が乗らなかったもので・・・。
今日は天気も良かったし、おみくじも願いどおりだったので
気分がいいです。

さっと去年を振り返り、今年の抱負をば。

今年の抱負

・まず一にも二にも、人生最初で最後(予定)の転職を自分の狙った会社で成功させる。
 これが自分にとって人生的にも重要な点。ここは売り込んでねじり込んでも成功させます。
 ちなみにやりたいことはエンタテインメントロボットの開発、更には沢山研究されている
 ロボットのことを、纏めることをしたいです。その結果何が出来て、世の中がどう変わるのか。 

・その為にスキルをあげる目的で職業訓練校の内容をマスターする。
 これが第一ステップ。基礎がなければ人は納得しません。

・就職が出来たら、サポートしてくれた家族に返すものを返さないとね。少しずつですが。

・趣味の復活。
 就職して安定したらバイク買ってツーリングしたいです。
 また、ラジコンも安定したら復活したいです。カテゴリーは1/8オンロードレーシング。
 ラジコンの中ではF1と呼んでもいい、最高峰のカテゴリーです。
 ちなみにストレートは時速100km/h越えます。


昨年を振り返って

まずはその前の年から続いた鬱病のおかげで休職だった一年。
(その前も復職したり休職したりを繰り返しましたが。)
そして産業医に指摘され、自分が見えずに合わない仕事をしていたと気付き、
会社を辞めた転機の年。
鬱病の原因の一つは両親の死であることは否定できないけど、うすうす思っていた
仕事が合わないことも明確化しました。だから決心して退職をしました。

また愛猫であるカーサが亡くなり、悲しいときもありました。
猫は好きですが、いまではアイツが良かったんだなと思います。


そしてその反面、Make:という存在を知り、世の中にギーグという人々が活躍し、
自分達のアイディアのガジェットを見せ合う場があることを知った一年でもありました。
これが自分のやりたいことに繋がると、見せ付けられました。
そして試しにではありますが、出展してみて非常に刺激的でもありました。
いろいろな人が私達(ROBO-ESC Mtg)のしていることを見聞きし、
いろいろ質問されたり感心されたり。
そのおかげで自分の方針が見えた年でもあります。

また転職はまだですが、求めていたスキルを学ぶチャンスが職業訓練校で得られた、
非常にタイミングも良かったこともあります。


これらを活用し、今年も自分を発展させていきたいです。

本を読んで:アンブロークンアロー 戦闘妖精雪風

アンブロークンアロー 戦闘妖精雪風。
神林長平氏著のこの本だけは必ずブログに感想を書こうと
心に誓っていました。

ただ、あらすじを書くには余りにも複雑且つ難解で、
私の稚拙な表現ではすごさを十分には伝えられないと思います。
それでも、この結論は、この想いは、書かずにはいられません。
なぜならその想いの言葉が私の心の決心となったのですから。
鬱であった私に、そうではない、生きるということはこういうことなんだ、
と判らせてもらったのです。

もし興味をもたれた人は、ぜひ読んでみて欲しいです。

ちなみに戦闘機ものですが、迫力あるドッグファイトシーンは
数ページしかありません。しかしすごい濃密ですが。
そこを期待しないほうが良いです。

あらすじですが、今回は舞台となる、地球と異なる惑星フェアリーと
地球を結ぶ超空間トンネル「通路」をトリックとし、
フェアリーで戦う地球軍FAF(フェアリーエアフォース)、
その情報軍にいるロンバート大佐が敵である地球外知性体ジャムと結託し、
地球に対し宣戦布告をする手紙を、
地球に居る地球人、ジャーナリストであるリン・ジャクスンに送るところから始まります。
(地球人と書いたのは、彼女が国家、民族、宗教、政治等に対して客観的であり、
それらを越えて唯一ジャムの脅威を世界に伝えている人間だからです。)

そして物語はロンバート大佐を中心に、主人公である深井零と彼の所属する
特殊戦を巻き込み、不可思議な感覚の空間に放り込まれるという展開になります。

どう不可思議化というと、人間は本来、五感から加工された情報を脳は受け取るのですが、
(ここは最新脳科学で既に提唱されています。池谷祐二氏著の本で紹介されています。)
この空間では、加工されないリアルな情報が脳に飛び込んでくるのです。
そしてその情報の受け手は深井零だけでなく、彼の愛機、戦闘知性体である雪風にも
同時に伝わるのです。
逆に言うと、深井零の行動が雪風の望む行動、情報収集になる空間とでもいうのでしょうか。

その中で零は自分の周りの人間を知ることになります。
今まで彼がしたことのなかった行動です。
(なぜなら、今までは彼にとって「そんなことはどうでもいい」ことだったのです。)
それは上司であるクーリィ准将と友人であるブッカー少佐の二人でした。
同時にそれは雪風が自分の周りの人間が見方か敵かを知ることでもありました。
結果、零は他人を知らなかった自分を知り、そして興味と関係があるからこそ
その人たちを味方であり信頼し、そのうえで「そんなことはどうでもいい」
と言えたのだと気づきます。

そして気づくと、彼は相棒である桂城少尉とともに雪風で飛んでおり、
ロンバート大佐を追い詰めている状態になります。
ロンバート大佐はこのリアル空間を利用し、通路の向こう側を
量子論的に自分の都合の良い世界、リアル感覚の地球にしようとします。
雪風は今までそれを防いでいたのです。
零はそのことに気づき、今度は自分の力で量子論的に通路の向こう側をあるべき世界、
つまり普通に人間が感じる地球にしようとします。
いままで「そんなことはどうでもいい」と言えたのは更に通路の向こう側がそういった
地球であったから、そういう世界があったからそう言えたのだと気づいたのです。
リアル感覚の地球は言うなれば雪風やジャムが感じる、機械的に認知された地球なのです。
それは普通の人間には耐え難い感覚です。
ロンバート大佐は先天的脳の欠陥により、つねにリアル感覚で生きていたのです。
そして彼は人間として運命を切り開くよりもジャムとして超人的な感覚で生きることを選んだのです。
対し零は、人間として雪風に依存するのではなく人間として最高の性能を発揮し、量子論的な運命を
人間の手で切り開いていく決心をします。

そしてクライマックスは、雪風=零+桂城 vs ロンバート大佐のどっちが先に通路に飛び込むかの
レースとなります。
その瞬間、零はこう思います。
俺は人間だ、これが人間だ、わかったか、ジャム。と…。


私が自分の鬱病を否定出来たのは、実はこの言葉だったのです。
この言葉の想いには自分の人生を自分で切り開く覚悟が必要だと理解し、私も決心をしました。
「自分の人生を自分で生きる」と。
これは普通の人には当たり前のことです。
ですが、今までの私にはこれが出来なかったのです。
人に心配させないように繕うだけの生き方でした。
思えば親孝行の為と思い込んで安定した会社に入り、そこで流されて自分のすべきことをせず
本当はやりたい事があるのにそれを見なかった自分。
今になってその自分に気付き、そのことを亡き両親に話すことも出来ず、
とても親不孝なことをしてしまったと今では思っています。

だからせめてこれからは、自分の人生をよく考えてすべきことをして生きていきたいと思っています。

本を読んで:メイドロボットはどこから生物となるか

メイドロボットはどこから生物となるか、という本を読んでみました。

http://www.amazon.co.jp/%E3%83%A1%E3%82%A4%E3%83%89%E3%83%AD%E3%83%9C%E3%83%83%E3%83%88%E3%81%AF%E3%81%A9%E3%81%93%E3%81%8B%E3%82%89%E7%94%9F%E7%89%A9%E3%81%A8%E3%81%AA%E3%82%8B%E3%81%8B-%E5%A4%8F-%E7%B7%91/dp/427406770X/ref=sr_1_1?ie=UTF8&s=books&qid=1262348177&sr=1-1

URLながっ!!

ま、それはおいといて。

内容は、ある日とある高校にメイドロボット「ピノン」が試験運用でやってきて、
とある男子生徒の横の席になって仲良くなって、生物部の女子が「ピノン」に
生物と無生物の間で興味があると言って、3人で生物部活で、
分子生物学(細胞やDNAやミトコンドリア、ウィルス)について深く突っ込むお話です。

著である夏緑氏は小説家であり、更に分子生物学会会員なので
そこからのアプローチから切り開いていっています。
どちらかと言うと分子生物学についての説明が主体で、
特にロボットを登場させる必然性は感じませんでした。
そういう意味で私的には期待していた人間とロボットの境界とはなにか?とは違っていました。

著氏もこの本の序盤でおっしゃっていますが、人間の器官をどんどん機械化したら
ロボットになるか?という問いには、やはり人間だろうという答えは出していますが
それは分子生物学では説明できません。
また逆も然りで、どんどん生物化していくロボットは人間になるか、
それが殺されたら器物破損になるのか、殺人なのかはもはや法や倫理の話です。

人間と、高度に知能化身体進化したロボット、それに境界は必要なのか?
実は私はそこが一番フォーカスしたいところなのです。

確かに要因の一つとして分子生物学、更に言うと構造的に生物かどうか
というのも含まれます。
ですがそれは西洋的には犬猫猿と人間の違いは何かも同時に含んでいます。
(西洋では動物はモノ扱いです。)
動物と人間とロボット、これらは何を基準としてどう違うのでしょう。

共通しているのは、最低限すべて原子から成り立っていることです。
そうなると道端の石とだって同じと言うことです。

何が違うのか?
人間は動物と違い、高度な社会を構築しています。
(中には群れという社会を構築する動物もいるのですが…。)
ロボットと、人間や動物では生体構造を持つかどうか、がありますが
前のとおり生体構造のロボットを考えられてもいいと思います。
あとはロボットは社会が無いことでしょうか。
一般的に人間社会に組み込まれる形にはなるでしょう。
(大多数のロボット研究者はそうなるようロボットを作っています。)

ですが私は、ロボットがロボットの社会を創ったらどうなるのだろうと考えています。
人間のような(もしくはそれとは違う彼ら独特の)知能を持ち、それらが自分達で
社会、法、ルール、組織を独自に作ったら…。

それは私にとって一生のテーマだと考えています。
そうなったとき人間社会はどうなるのか、未来はどうなるのか…。

ただ少なくても、ロボットが人間を滅ぼすことは無いと思います。
恐らく人間もロボットもお互いに、相互発展、つまり共生に興味を示すと思います。

第9回ROBO-ESC Mtg議事録2009/12/20

ちょっと間が空いてしまいましたが、第9回ROBO-ESC Mtgの議事録
(というよりMake:Tokyo Meeting 04打ち上げ&忘年会)です。

メンバーはI氏、O氏、T氏、どんゆうの4名。
K氏は私用&体調不良だそうでお大事に。
治すことを考慮したらどうでしょう?

内容は文字通り打ち上げかつ今年最後の活動なので、
サイコロを転がして水炊きで締めました。

サイコロですが、いままで一直線戦闘シナリオしかしていないせいで、
技能を使った情報収集がうまくやってもらえず、なかなか進みませんでした。
シナリオの組み方って難しいと実感。
ある意味みんな変にひねくれて考えてしまっているのかも(笑)。
まだクライマックスが終わって無いので次回やりませう。
2NDシーズンは一寸間が空きますが、皆さんの経歴を踏まえて
考えるシナリオをやっていきたいですね。

鍋はT氏が汁を買ってきてくれましたが、その前に私が作っちゃったので
次回使いましょう。
(って事は、また鳥鍋です。)

で本筋の準受動歩行機製作&実験検証は2月からですかね?
私のほうでも少しずつ実験してフィードバックしていきますが、
皆さんの考えをどんどんだしていってください。