2012年7月5日木曜日

今日のメイン 正常だから鬱になる

会社在籍中に鬱病になり、現在でそろそろ7年目。
その間にいろいろありました。どん底ってこういうことを言うのねって。
でもまだ下で苦しんでいる人は沢山いて、私は運が良かったんでしょう。

前置きはさておき、今回はSIGHTという雑誌Vol.47 2011springで紹介された特集です。
タイトルは「正常だから鬱になる」
4人の精神科医のインタビューで、彼らの今までの経験から気付いた
鬱の人は実はまともな対応をしていて、周囲(社会や会社、家族等)の方が鬱だった
という内容です。
実際に読んでいただいたほうがいいのですが、¥780なので…。
リンク
http://ro69.jp/product/magazine/detail/49260

私見ですが先に要点を抽出
・泉谷閑示氏 仕事などでストレスがあるのは当然。そもそも仕事とはしたいことなのか?
患者の話を聞いていると、どうも会社や家族のほうがおかしいところが多い。
世間や常識といった見えない納得できない不文律におかしいと感じ、レジスタンス運動
しているのが鬱の人でそれは当たり前の行為。
また社会が進むとこういった人たちがどんどん増えていく。
余談としてロックはアートとして鬱の治療など。

・傳田健三氏 会社、特に効率良く早く全力で遊びなく利益を生むスタンスが、働いている人に
ストレスを与える。やりがいや一体感が無い。
また将来の保証もあるわけでなく、使い捨てなどの要因に繋がる可能性。

・井原裕氏 正常だから鬱になり、回復できる。薬を使う前に仕事がある前提での生活リズム、
特にしっかりとした睡眠をとり、しっかり食べ、休日もリズムを崩さず、お酒も適度にといったことでも大分代わってくる。
患者はアスリートで、医者はトレーナー。調整は出来ても治すのは自分自身。
仕事をするときに最高の自分へセッティングするのが一番良い。

・五十嵐良雄氏 復職へのプログラム支援。鬱病で休職して最初はゆっくり休むことを考え、その後仕事がある生活をイメージしていく。パソコンというツールが人に無理を強いることをさせられるようになってしまったなどなど。

 4氏のインタビューや記事を読んで考えました。
 入社時はいろいろと自分で仕事を見つけ検討や試作をし、充実感がありました。
しかし新製品が立ち上がり始めると、回りの動きが急にせかしくなり検討や試作する時間も作れず、自分でも魅力の無い仕事をしている、させられていると薄々感じ始めていました。
そして業務内容が変わり設計検討するには木更津まで行かなければならない事が増えました。
問題はその自社設備が工場側の出荷検査の為に使えず休日出勤や夜中に業務したり、同時に業務内容そのものにも興味が持てなくなり始めていました。
まずかったのはその感情を表さず深いところに押し込めてしまったことです。
そして次第に業務が派遣及びEMCへ移り管理をすることがメインになっていき、仕事がつまらないと感じ始めました。
もちろん自分に非はあり、今までずっとそこで悩んでいました。しかし会社にも非があったのだと今は考えています。
 
 思えば会社や経営側、仕事をする当事者、それらのサービスを受ける人、それぞれがだんだんと悪いスパイラルに陥っていたんだと思います。そして今に至ったのだと。
きっと十分に分析すればどのレイヤーにも鬱になる要因が見つけられたと思います。

 更に自分自身NOと言わなかったことも一因だとも思います。ただ言われるがままに仕事をし、業務上の問題が見えていたにも関わらず黙って主張しなかった事。何も考えず考えられなかった事、しなかったし出来なかった事。
 更に言えば私は人に言われて、それに対して反論があっても言わなかったし言えませんでした。
言葉が出てこないのです。
でもそれは間違いであーでもうーでも何か言うべきだと今は考えています。
 
 ただ私の場合言い訳ですが直感が先に答えを出してくるのです。直感でこれはいい、これは駄目と出るのです。
そしてどうしてその答えになるのか後で理由を考えるパターンが圧倒的に多いです。
しかも性質が悪く、それが結構当たっているのです。
だから直ぐに論が出てきません。時間が経ってようやく理由が分かるのです。
 
 でも上記を踏まえて今からでも自分の言いたい、言うべき事は全てを晒してでも言い、自分は自分で人は人と認め言葉を交わすことで少しでも前に進めると信じています。

まぁ何か感じた時に柔軟にかつ適切に対処することが大事ですね。

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